全全角

見た夢のメモとか起きてる時の寝言とか

前見た夢 ネオ仙台炎上

ストリートファイトに負けてふてくされ、渋滞をロードバイクで抜けて海を見に来た。ネオ仙台市は初めて来たが、人がとても多くて疲れると思った。
薄く雪が積もる港で、タイヤをすべらせながら走って、街とかなり離れた所まで来てしまった。海には錆び付いたプレハブがいくつも浮かんでいて異様な光景だった。
先の大災害の被災者が使っていたプレハブはすっかり誰も使わなくなり、業者が解体していた。荒々しく壊されたプレハブは大きな塊のまま海に投げ出されていた。そのうちこの近辺を埋め立てでもするのだろう。
塊の一つがプロパンガスの缶や煙突を載せたまま海の上を滑っていき、それをぼーっと見ていたら、防波堤にぶつかった。海面には油が渦巻いている。爆発でもするんじゃないか。と思ったら、防波堤の所からめらめら炎が上がり、瞬く間に海を覆った。やばいと思い、来た道を引返す。車が先ほどより多いし、若干迷子という事もあってなかなか海から離れられない。ネオ仙台市は超大型デパートの連なりで構成されているので、道を辿る事を諦めて、デパートのエレベーターに乗った。エレベーターで上下に移動し、違う抜け道を行く方が早く移動出来るのだ。
エレベーター内は学生の女の子二人組と、大学生風の男が一人と、50代のスーツ男性がいた。ロードバイクを持って息を切らして乗り込んできた私に、スーツの男性が若干嫌な顔をした。女の子の一人が、コンビニ限定のジョジョコラボのおかしを友達にあげていた。空気を和らげる為か、私にもくれた。パッケージにDIOがプリントされたラムネ菓子だ。海が燃えている事を伝えようと思ったが、ネオ仙台市はほぼ海で囲まれておりどこが安全か分からないし、パニックを避ける為言わずにおいた。エレベーターから降りる時、女の子は「心配しなくても大丈夫ですよ」と言った。
エレベーターがエントランスに到着し、体力も回復した私は全力で飛ばした。仙台市の中央には、分かりやすく役所が詰め込まれた巨大な建物がある。電話では悪戯扱いされると思い、そこに直接突撃しようと思っていた。しかし中央に近づくほど人や車が多くなり、様子がおかしい事に気づく。普段通りの人も多いが、半分の人はほとんどパニック状態だ。人が流れてくる方向をよく見ると、次元ワープホールが出来る時の粒子の迸りがぎらぎら振りまかれており、超ど級規模のホールと分かる。空にあるので気づかない人もいるのだろう。この時代の人間は人の話をあまり聞かないので、自分で逃げるしかない。
「お姉さん逃げなくていいんですか」
唐突に後ろから話しかけられてめちゃくちゃびっくりした。さっきエレベーターに乗っていた大学生風の男だ(ビジュアルは「森山中教習所」の清高)。男にかまってる暇が無いので虫して人ごみの流れを逆らって走る。なんとなく、あのワープホール生成と港の火事は無関係では無い気がしたからだ。私は目標を中央庁舎ではなく、次元ワープホールから穂先を覗かせた宇宙戦艦にした。
我々は異次元の存在を知りながら手出しは出来ない。そして度々現れる彼らを宇宙人と呼んでいる。
戦艦の頭に飾られた厳めしい国章。ホールからゆっくり出てくる艦体はとにかくでかい。
艦はワープが完了しても沈黙したままだったが、人々のパニックは本物になっていた。
必死で近づいてるうち、空中に一人の女がいる事に気付いた。ネオ仙台市を無表情に見据えており、スーツ姿でいかにも仕事が出来そうだ。私はコンタクトを取ろうと思い切り、女に気づいてもらうよう走ったが、また後ろから声がした。「その女に気づかれちゃ駄目だ!」大学生風の男が私の首根を掴んで建物の影に引きずろうとするが、遅かった。女はこちらを見つける。無表情のまま笑顔になり、紫に発光しながらこちらに高速で向かってくる。
あと忘れました。清高に助けられた気がします