全全角

見た夢のメモとか起きてる時の寝言とか

前見た夢 んまこし

ある卒業制作展示に来た。でかい油絵が2枚で対になってる作品。抽象的で不気味な絵だ。2枚の絵の隙間に、フラッシュゲームのように「PLAY」という文字が書かれてる。それに触ると、絵だけ残して全てがブラックアウトした。絵は昔の白黒映画のようになって動き出し、段々意味の分かる動画映像になっている。大きな自宅をバックに記念写真を撮っている家族。その時、裏手の森のからかわいらしい動物が降りてきた。それに気付いた人々は必死に逃げ惑う。その動物は人間を惨殺する悪魔と呼ばれる生き物なのだ。逃げ遅れた女の子は恐怖で気を失いそうになるが、動物が襲って来ない事に気付いた。動物はまだ小さく、無害っぽくじゃれてくる。それを見た大人が、人間が育てれば悪魔にならないのでは?と提案し、なんとそいつを飼う事になった。女の子は反対した。そんな事には絶対ならないと、人間に取り入っただけだと本能的に思ったからである。時は流れ、女の子は18歳になった。自宅の渡り廊下には、年代別に並べられた一族の集合写真。いつも真ん中に写っている動物は、最後の写真では3mにもなっていた。白黒の動画はまだ続いている。
女の子はある卒業制作展に来た。2枚の油絵。抽象化されたあの動物が描かれていた。PLAYの文字を押さななければいけない。この絵の中でしかあの育ちきった動物を殺すことはできないのだ。PLAYを押した途端、絵はサイケデリックな地獄の働きをして、女の子の正気を奪おうとする。脳に響く動物の歓喜の鳴き声は、女の子が自分を退治しに来たとは思っていない。罠にかかった餌を食べる時の喜びだ。しかし女の子は恐怖の動物と一緒に暮らしてきたため、狂気の耐性が普通はない。うごめく油絵はまだ映像を映し出す。この動物の種族が人を殺す理由がおぞましい抽象画で説明されてゆく。種族が得た愉悦が長年かけて地球と混ざっていき、地球が違うものになっていく。その後どうやって個体を増やしていくか、人間はどうなるのかなどを女の子に教える。
女の子が勝ったかどうかは不明。