全全角

見た夢のメモとか起きてる時の寝言とか

今日見た夢 同性婚

小さい頃からストリートファイトに明け暮れて育った。それを通じて同い年の男児と親友になる。(親友はSFのケンとテラフォのマルコスがモデルになってるのでケンと呼ぶ。主人公はSFのリュウとテラフォのアレックスがモデル。)ケンは超資産家の息子で、親と反目していた。
成長しても相変わらずストリートファイトを続けていたが、月日はケンの家庭問題を和解させた。跡継ぎとして海外の会社に就職が決まった。見送りの日にケンの屋敷に初めて行った。まだぎくしゃくしてるが、両親はケンの事を愛しているのが分かった。ろくに通わなかった小学校の図工で唯一作った、意味不明なキーホルダーが飾られていた。芸術センスの無さと随分愛されてる事にひやかしを入れると、ケンは照れ臭そうにして黙り込んだ。今日は両方、やけに口数が少ない。
諸々の準備が終わり、迎えが来るまで玄関先で過ごした。口数少ないかわり、普段言わないような事が不用意に口から出る。二人は近辺のストリートファイターでは頭二つくらい飛び抜けて強い。二人でいると絶対負けないような気がする、という事を俺は喋った。
ケンは、別に負けてもいい、と言った。
ストリートファイターは我が強く、負けてもいいという気持ちでは戦えない。いつでも自分が一番強いと思い込んでいる。でも今のケンの言いたい事は、直情型(バカ)の俺でも分かった。俺だって、負けても死んでもいいから、最後の一回は二人一緒に戦いたかった。ケンは俺の代わりに言ってくれたのだが、俺はまた茶化すためにケンの肩を組んだ。そのはずが、へたれな自分への嫌悪と、これが正解だという思いでいつもは完結するのに、今日は全然駄目だった。
肩を組んだ途端息ができなくなり、何も喋れなかった。限界になった時、俺はやっと、結婚しようと言った。
その間は実際、5秒くらいだった。逡巡する為に使った5秒のはずが、何一つ冷静になれなかった。

俺がウェディングドレスを着る事になった。海外に連れていくはずの迎えのバスはそのまま式場に向かった。ケンの両親に結婚を告げた時、全く驚かず、すぐさま式の手配をとってくれた。あと、恥ずかしい位喜んでくれた。
大柄の男同士だから普段バスで隣の席など座ったりしないけど、知るかと思って人目はばからず隣に乗った。バカップルにならないようには気をつけていた。向かう途中で、長年のストリートファイトのライバルでケンの事が好きなホモ野郎がケンに告白をした。俺は激昂してストリートファイトを申し込み、相手の大Pをガードして確反からフルコンボを入れて決着をつけた。
式場につき、それぞれ支度をするので別れた。常識外れに豪華な式で、メイクさんやらボディーガードが沢山いる。ケンといる時は大丈夫だったが、体が離れたら堰を切ったように涙が出てきて、どんどん声が大きくなり、ついには歩けなくなるほど大号泣した。情愛をどうすればいいのか分からず、強すぎる幸せ、男同士なのに安易に結婚した先の不安などなどで(元々臆病なので)慟哭は止まらず、式の準備どころじゃない。困り果てるスタッフ。しかしバスの中ではホモホモ軽口叩いていたストリートファイト仲間達が見方になってくれ、式の時間を変更してくれた。
泣きすぎて酸欠になり、準備室の外で休んだ。準備で通りかかったケンが遠くから手を振った。それを見て防音の準備室に戻りまた泣いた。泣きすぎてうまく泣けなくなってきたけど、少し元気が戻っていた。